PART2: Know Your Enemy


このブログでは最近難化傾向のPart2でスコアの差別化(differentiation)がどのように行われているかについて詳しく見ていきます。Part2でスコアの差別化は二つの要素で測られていると考えています。

  • 時間内に設問の内容が理解できるか
  • 設問と選択肢が交わされる場面を正しく把握しているか

設問の内容を時間内に理解する


Part2の30問は同じインターバルで出題されてます。設問の後に0.8秒を空けて、(A)、その後に0.6秒をおいて(A)の選択肢を読み上げます。

言い換えますと、設問を聞いて(A)の選択肢が始まるまでには約1.9秒未満の時間があります。この短い時間に設問の内容を理解し、選択肢が始まるのを待つ必要があります。

ところで、Part2の設問の長さはどうでしょう?韓国公式実践書のTest3で一番短い設問(5シラブル)は、Why is the street closed?、でした。一方で、一番長かった設問(19シラブル)は、Do you want to go to the art gallery opening on Friday evening?、です。

Part2の設問をシラブル数で分けると、下記のような分布になります。

スコアの差別化 *

  • LCスコア:250点
    12シラブルの短い設問までは1.9秒以内に内容を理解することが難しくない。
  • LCスコア:350点
    シラブル数が15までの設問(27/30)は問題なく理解できる。
  • LCスコア:400点+
    シラブル数19の長い文でも意味が1.9秒以内に取れる。

※ 上記の差別化はあくまでも個人的な推測であり、データに基づくものではありません。

設問と選択肢が交わされる場面を正しく把握する


Part2の場合、問題の前半は割と素直な問題が多いです。例えば、

Q. Will you translate an email into Japanese for me?

に対し、

A. Sure, let me see it.

しかし、後半に行くと設問の長さも長くなりますし、設問と選択肢の関係が明確ではない問題も増えてきます。例えば、

Q. Where can I donate some old home appliances?

に対し、

A. What kind of appliances are they?

のように聞き返すパターンや、

Q. You'd better call the technician to repair the fax machine.

「ファックス・マシンを修理したほうがいいよ」、に対し、

A. Hopefully it won't take him too long.

「修理にあんまり時間がかからなければいいのに」と返事するケースもあります。

直近のテストでは、

Q. I forgot to bring my umbrella.

に対し、

A. It will be sunny all day.

の返事で「傘は要らないよ」という意味を暗示しています。

このようにPart2では様々な場面んでどのような会話が考えられるかをまとめて勉強する必要があります。学習の際には答えを単純に覚えるのだけではなく、どの場面でその会話が行われているのかを想像してみるのも大事です。例えば、

Q. Do you know the technician's number?

に対し、答えが、

A. Yes, let me get it for you.

の場合、答えている人は携帯や手帳などを手に取っていて、そこから電話番号を教えてあげるよという場面が考えられます。答えとして、「No, but I'll get it for you.」も考えられますが、「Yes, let me get it for you.」も上述の場面では自然かと思います。

Listening Cheatsheet


Part2で頻出している会話を設問の種別(疑問詞を含む疑問文、一般疑問文、その他疑問文)ごとにチートシートにまとめてみました。参考にしてください。

リスニングのチートシート:http://bit.ly/2a0cMZA

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