Choimirai Tadoku School(CTS)のスタートです。


英語の運用力の養成という点で、従来の英語教育はあまり成果をあげているとはいえません。これは特に、インプット量の不足が原因と考えられます。この背景には授業時間の不足、教員の力量不足、受験の弊害などいくつもの原因が重なっていると思われますが、大きな原因のひとつは、従来の文法、訳読中心の学習法にあるのではないかと考えています。練習問題という形で行われる文法、ほんの数十行に長い時間をかけて分析し、訳すという読解では、英語の運用力が身につくとは考えられないからであります。

英語の運用力とは、日本語を介さず、英語を英語のまま理解していくこと、すなわち、脳の言語野に英語の回路を作ることを意味します。

この欠点を解消するために、多読による英語教育に注目し、Newselaが提供する膨大なニュース記事と資料を利用する、Choimirai Tadoku School、を開始させていただきます。

「英語は不得意でもあきらめたくない方」、「自由に楽しく英語を学びたい方」は是非Choimirai Tadoku School、を試してみてください!

Choimirai Tadoku School、の最大の特徴は学習者のレベルに合わせて、継続的に多くの英語に触れるよう指導することであります。Newselaのサイトはコンテンツの閲覧だけではなく、学習者の読解力の進捗も測定できますので、多読を続ける中で英語力向上にどのように寄与するかの可視化が出来ます。

多読のメリット


近年多読(Extensive Reading)の研究は活発にされていて、多読がもたらすメリットも多く知られています。代表的なメリットは、

  • Vocabulary acquisition:語彙力の向上
  • Improved reading comprehension:読解力の向上
  • Increased reading speed:読解のスピードアップ
  • Greater understanding of grammar conventions:文法理解度の向上
  • Improved writing:英作文力の向上
  • Higher levels of reading motivation:もっと読みたくなる

基礎概念


ごくやさしい読み物からスタートし、学習者の趣味に合うコンテンツに触れることにより、脳の言語野に英語の回路を作ることを目的とします。

<Image courtesy of Newsela.com>

目標


多読スクールの目標は以下の3つになります。

1。学習者のレベルかそれ以下の優しい教材から読書を開始し、最初より上のレベルのものが楽に読めるようにします。

2。学習者が興味を持つ分野のコンテンツを紹介することで、楽しく英語学習ができるようにします。

3。読解力を可視化することで、学習者が力を伸ばしていけるという自信を持つようにします。

多読方法の概要


多読スクールでは、「多読3原則」を基本として進めさせていただきます。

1。辞書を引かない。

辞書を引くことで、自然な読書の流れが妨げられ、単語に意識が向かうため、一連の塊を単位としてとらえることが出来なくなります。

2。わからないことろは飛ばす。

細部にこだわらず、コンテクストの中で意味をとらえるには、飛ばし読みの力が必要です。また、リスニングで聴けない原因のひとつは、不明な箇所でひっかかり、その後の音が耳に人らないことでもありますので、その意味でも飛ばして次へ進む力は重要です。

3。難しかったり、つまらなかったら、別のコンテンツにする。

大量のインプット量を基本とするので,読書の意欲を持ち続ける必要があります。レベルや趣味に合わないものを無理に読むことは、読書の意欲を妨げるのでマイナスとなります。

多読スクール開始上の留意点や工夫点


1。2週間に1回のミーティング(オンライン、15分程度)を設けてレベルが適切か、楽しく読めているかを生徒と言葉を交わしながら指導します。また、読書やクイズの進み具合を見ながら、アドバイスをさせていただきます。

2。読む意欲が続くように、生徒の様子を見ながら、新しいコンテンツを紹介させていただきます。また、時々、特集を組んで生徒の興味を換気するようにします。

3。目標を設定し、小さい進捗も生徒自ら自覚してもらうようにします。

4。特定のテストに特化したクラス(TOEIC、英検、TOEFLなど)を設けることで、テストの対策にもなります。

5。今後、リーディングのみならず、ライティングのサービス(有料)も追加していく予定です。

使用教材と利用法


教材

使用する教材は原則、Newselaサイトが提供するコンテンツとさせていただきます。特集の際には、別途書籍を選んでブッククラブを運用することも想定しています。Newselaは2016年11月時点で、アメリカの75%の小中高校の多読教材として利用されています。ユーザー数も千百万人(生徒が1千万で先生が百万人)を超えてます。

<Image courtesy of Newsela.com>

各コンテンツは5つのレベルで選択できますので、自分のレベルに合わせて読むことができます。読んだ後には、クイズで内容の理解が正しいか確認することもできます。

利用法

1。登録及びクラス分け

Choimirai Tadoku Schoolの生徒として登録しますと、まずオンラインのオリエンテーション(15分程度)でレベルを決めます。その後に、どのようなコンテンツに関心があるかを決めて、クラス分けをします。

2。目標設定

多読で脳の言語野(言葉の理解や表現を司る脳の部分)に英語の回路を作るためには、持続的な多読が必要です。そのために実践可能な目標の設定は重要です。

3。多読の開始

クラスに当てられているコンテンツを読み始めてください。しますと、Choimriai Tadoku Schoolのスタッフにクイズの結果を含め進捗状況が分かるようになっています。

4。進捗の確認

2週間に1回ミーティング(オンライン、15分程度)を設けますので、その中で多読の進捗について確認と指導をさせていただきます。

まとめ


Newselaのサイトは無料でもご利用できますが、Choimirai Tadoku Schoolが提供するサービスによって、多読がもたらすメリットを最大限活用できると信じています。サービスに関しまして、何かご不明な点などあるようでしたら、ご連絡ください。

多読6ヶ月間のチャレンジ


Newselaが提供しているサービスは無料でもご利用できますが、一人で始めるにはハードルも高いです。「多読6ヶ月間のチャレンジ」は多読を習慣化するプログラムです。是非参加をご検討ください。

Newselaの無料版と、多読6ヶ月間のチャレンジを比較してみました。


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