Top-Down Listening:背景知識を駆使したリスニング


別のブログでも、トップダウンのプロセスについて話をしたことがあります。今回のブログでは、YouTubeのビデオでトップダウン・リスニングの良い例がありましたので、紹介させていただきます。

Top-Down Listening


下記のビデオはBobby Judoさんがホストを勤めている、Tokyo Brunchチャンネルからのビデオです。

5分50秒のところで、Vinayが、果物のサンドイッチを見て、Yoshiに質問をします。

5:50 Vinay: As our Japanese representative, what do you have to say for yourself? How can you explain this?

5:58 Yoshi: What do you mean? I don't understand what you mean.

6:01 Bobby: Why? Why did you do this in Japan?

6:07 Yoshi: Why do this?

同じ内容でもわかる人とわからない人が


Vinayの話を聞いて、YoshiはVinayの質問が理解出来ませんでした。Yoshiも英語でStand-up Comedyをするぐらいですので、英語には十分慣れていると思います。しかし、同じ質問を隣で聞いていた、BobbyはVinayの質問の意味がすぐわかっていて質問の意図をYoshiに説明してくれました。

似たような経験


カナダの学生時代

僕も似たような経験をしたことがあります。カナダで大学生の時、友達との会話で、僕は話の内容が理解出来なくて、Yoshiと同じように、What do you mean?で聞き返す時が多かったです。すると、同じテーブルに座ってた他の友達が状況を説明してくれて、遅れて内容が理解出来た経験は多かったです。この経験は大学1年生の時で、2年生からは聞き返す回数は減ってきたと覚えてます。

1年も経つと友達との接点も多くなってきて、英語での背景知識もだいぶ蓄積された結果だと思います。

インドでの仕事

大学3年生からは、聞き返すのはほとんど無くなってました。しかし、大学を卒業し、インドで仕事をし始めた時に、話の内容がわからなくて聞き返す場面が時々あった覚えがあります。インド人の英語表現もそうですし、仕事で使われる英語の背景知識も足りなかったので、話の状況が瞬時に把握出来なかったと思います。ただ、仕事での会話は3ヶ月間のトレーニングが終わるごろには聞き返すことなく、ほとんど理解できるようになってました。

もう聞き返すことはない


インドで1年間住んで、日本に来てから(2005年)話の状況がわからなくて聞き返したことはほとんどなかったと思います。上記のビデオでも、Vinayの質問の意図は最初見た時、把握していて、それが理解出来てないYoshiの反応、そして状況を説明してくれた、Bobbyの話。この一連の流れから、自分の大学生時代を思い出しました。

背景知識でトップダウンのリスニング


話に難しい単語が入ってるわけでもないですが、話の意図や状況が把握できない。これは意図や状況を把握するような聞き方をしてないからだと思います。この話はリーディングでも一緒です。

話の意味を個々の単語から捉える(ボトムアップ)のではなく、背景知識と話の状況から内容が理解できるような聞き方(トップダウン)を試して見てください。

トップダウンのプロセスには、英語での背景知識が必要です。背景知識を手に入れるのにベストな方法は、多読です。自分の英語力で理解できるレベルの内容を読んで、英語の背景知識を増やしてください。背景知識を蓄えながら、意図的にトップダウンでのプロセスを試みてください。

トップダウンで聞くことが出来ますと、聞いた内容が記憶に長く残ります。そうしますと、TOEICなどの資格テストでも良い結果が期待出来ます!

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