初回「スラッシュリーディング:基本と五文型」のブログ記事でスラッシュリーディングに関する問い合わせがいくつかありましたので、英語の文法がスラッシュリーディングにどう作用するかについてご紹介させていただきます。全部で6つのシリーズになる予定です。
- スラッシュリーディング:基本と五文型
- スラッシュリーディング:受動・完了表現|形式主語・目的語
- スラッシュリーディング:名詞句、形容詞句、副詞句
- スラッシュリーディング:名詞節、形容詞節、副詞節、複数の節で成す文章(←今回のブログ)
- スラッシュリーディング:分詞構文
- スラッシュリーディング:その他の構文
今回は名詞節、形容詞節、副詞節、複数の節がスラッシュリーディングにどう影響を与えるかを見てみます。
名詞節
文章全体の「主語+動詞」と節の「主語+動詞」を区別するのが重要です!
A. She said / (that) the meeting / should be put off until Monday.
B. The question is / who brought the laptop.
C. What happened to Chris / is none of your business.
名詞節が文章の補語や目的語の場合
- 最初に出る動詞が文章全体の動詞。そして、後ろの動詞が名詞節の動詞。最初の動詞の後ろにスラッシュを入れます。(A、B)
名詞節が主語の場合
- 文章が接続詞(that/whether)、疑問詞、関係詞で始まると、文章の主語の役割をする名詞節です。(C)
- 最初に出る動詞が節の動詞で、その後ろに出る動詞が文章全体の動詞です。後ろの動詞の前で区切って読んでください。
形容詞節
形容詞節は形容詞のように名詞・代名詞を後ろから修飾する節です。関係代名詞節や関係副詞節があります。
A. Eskimos are people / [who live in regions / near the North Pole].
B. The seashells / [which were collected on the beach] / are beautiful.
C. Salmon return to the place / [where they were born] / to lay eggs.
D. She was the person / [(whom) I had dinner with] / on Christmas day.
E. There are some countries / [whose resources are scarce].
- 関係詞前で一回区切ります。関係詞節が終わる箇所でもう一回スラッシュを入れます。(A、B、C、E)
- 先行する名詞(先行詞)の後ろに接続詞や関係詞がなく、「主語+動詞」が来る場合、関係詞を省略しているケースです。よって、名詞と関係詞節の主語の間を区切って読むようにしてください。(D)
副詞節
副詞節の前後を区切って読むのが基本です。
副詞節は主節の前、または後ろで、時間・理由・条件などの付加情報を提供する節です。
A. If I speak to my students, / they always listen carefully.(条件)
B. Though Ellie is young, / she has plenty of common sense.(譲歩)
C. He was listening to music / when I knocked on the door.(時間)
D. Maria went to bed early / as she was tired from work.(理由)
- 副詞節が文章の前に来る場合、コンマの後ろで区切ります。(A、B)
- 副詞節が主節の後ろの場合、副詞節を率いる接続詞の前で区切ってください。(C、D)
複数の節で成す文章
基本的に接続詞や関係詞の前を区切ります。
A. City officials tried to persuade / local residents / [who live near farmland] / to move to a new place, / but they didn't accept / their proposal.
B.If you are staying in a hotel, / ask / if the hotel has a coupon book / [that is given to guests / when they check in].
- 節と節を繋げる接続詞や関係詞の前で区切ります。節の中は意味単位の塊で読むようにしてください。(A、B)
- 副詞節と名詞節は節の前後を区切って読みます。形容詞節はスタートをエンドを意識し、修飾する名詞にも気をつけながら読んでください。(A, B)
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